ピボットポイントをFX取引戦略に組み合わせる方法がもう一つあり、それは市場のセンチメントを測るために使用されます。
これはトレーダーたちがその通貨ペアを買い注文または売り注文のどちらを入れる傾向が見受けられるかを判断することができます。価格がピボットポイントから上にブレイクした場合、トレーダーがその通貨に対して強気であるということを示します。
それでは、価格がピボットポイントの上を維持したときに何が起こったかを見てみましょう。

価格がギャップアップし、ピボットポイントの上で始まっていることが分かります。その後、価格は上昇し続け、全てのレジスタンスレベルを抜けました。価格がピボットポイントの下を抜ければ、売り注文を入れるタイミングであるということです。価格がピボットポイント下回ると弱気のシグナルとなり、その日の取引は売り手が優勢になる可能性があります。

上のチャートでは、価格がピポットポイントをテストし、レジスタンスレベルとなったことが分かります。次の瞬間、価格は下落し続けました。
価格がピボットポイントの下を維持することを手がかりに売り注文を入れていたとすれば、300pips程の利益を得ていたということになります。
もちろん、毎回このように上手くいくとは限りません。

この例では、ピボットポイントよりも下にブレイクしているのを見て売り注文を出していれば、悲しい一日になっていたでしょう。ヨーロッパ市場が開いてからEUR/USDはかなり上昇し、最終的にはピボットポイントを抜けました。さらに価格はピボットポイントより上で維持されました。
ここでのポイントは、トレーダーは気まぐれであるということです。
FXトレーダーは通貨に対する感じ方が日によって変わります。価格がピボットポイントの上にあるからといって単純に買い注文を入れたり、ピボットポイントの下にあるからといって単純に売り注文を入れてはいけません。
ピボットポイント分析を使用する場合は、市場全体のセンチメントを判断するのに役立つ別のインジケーターと合わせて活用する必要があります。